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更新日:2020/01/30

2つの神経が体重を落とす方法のカギ!〜自律神経〜

パーソナルトレーニングジムKENBI firstです。
運動をして食事の管理には気を付けているいるけど中々体重が落ちない方いらっしゃいませんか?
原則として消費カロリーと摂取カロリーの収支の関係性を理解し、実践していれば体重(脂肪)は減少するはずですが、中にはそれだけ

では効果が出づらい方もいらっしゃいます。
それはなぜか?
そういった方の場合、副交感神経と交感神経にポイントをあてる必要があるかもしれません。












1. 自律神経がコントロールしている⁈






自律神経は神経系の分類の中の一つで、自分の意思(意識)とは関係なく働き、

その主な役割としては、内臓や血管、分泌腺(消化液や汗、ホルモンを分泌)の機能のコントロールする役割があります。

また自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられています。



交感神経は、活動時、興奮、緊張、ストレスを感じているとき、副交感神経は、安静(安心)、睡眠、リラックスしている状態を指します。

自分の意思と関係なく働く神経にはなりますが、現在の状況やお身体の状態によってそれぞれに優位性が傾きます。

また、自律神経には日中変動があり、日中が交感神経が優位、夜間は副交感神経が優位に傾くように身体には体内時計が備えられています。


 

2. 副交感神経と交感神経


次に交感神経、副交感神経それぞれが優位性に働く時の違いを見てみましょう。




交感神経 副交感神経
瞳孔散大(拡張) 瞳孔縮小
血管収縮 血管弛緩
血圧上昇 血圧低下
心機能亢進、心拍数増加 心機能低下、心拍数減少
呼吸数増加 呼吸数減少
消化機能低下、消化液の分泌 減少 消化機能亢進、消化液の分泌 増加
インスリンの分泌 低下 インスリンの分泌 増加
発汗 支配なし
上記の内容を見ると、
交感神経が優位な場合、身体に起こる反応はあまりいいものではないことが確認できます。

体重(脂肪)が減少というテーマに直接関係をすることを考えると、
交感神経が優位な場合は、消化管の運動や消化液の分泌が低下することに対し、
副交感神経が優位な場合は、消化管の運動や消化液の分泌が促進されます。

また交感神経が優位な方の場合、血糖値を下げる役目を持つホルモンであるインスリンの分泌が低下するため、糖尿病に繋がるリスクが高まると考えられます。
ただ、副交感神経が常に優位であれば良いというわけではありません。
身体に適度なストレスを与えることも大切で、必要に応じて交感神経が優位になることも大切です。
あくまでもバランスが大事ということです。

車で例えるなら、交感神経がアクセルの役割。
交感神経がブレーキの役割といったところでしょうか。
どちらもバランスよく使う必要があるかと思います。
バランスよく使えていれば故障もなく快適に乗れて、車も長持ちしますよね。


3. 体重をコントロールするために基礎代謝を知ろう


あまり知られていないのが自律神経のバランスが基礎代謝に与える影響です。
基礎代謝は皆さんご存知かも知れませんが簡単にご説明します。


基礎代謝とは…

寝ているとき、呼吸、心臓の動き、体温の維持など生命活動ために使われるエネルギーのことで、
「人間が生きていくための機能を維持するために最低限必要なエネルギー」と言えます。
一日の総消費エネルギー量の約70%が基礎代謝が相当します。
ということは、基礎代謝を高める、低下させないことが重要だと考えられます。

では、
基礎代謝を高めには?
低下させないためには?
と思うと多くの方が「筋肉っ!」と答えるのではないでしょうか?

違っていたらすみません…
でも実際は、基礎代謝の内訳は下記の通りになります。

・脳:19%

・筋肉:18%

・心臓:7%

・肝臓:27%

・腎臓:10%

・その他:19%


「参考資料:FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告」 

参考資料によっては、数値の違いは有りますが内臓が占める割合は大きく、その反面、筋肉の割合は2割程度です。
要するに筋肉だけに着目するのはあまり効率的とは言えず、内臓に着目した方が基礎代謝を高めるためには効率的と言えます。
そこで思い出していただきたいのが自律神経の役割です。

「内臓や血管、分泌腺(消化液や汗、ホルモンを分泌)の機能のコントロールする」

ということです。
つまり自律神経を整える。
交感神経と副交感神経のバランスを適切に保つことが、内臓の働きを高める(低下させない)ことに繋がります。
逆に言えば、自律神経が乱れることは基礎代謝は低下することに繋がると考えられます。
また、内臓に負担を掛けない食品を取ることも重要ですね。

例:脂物、アルコールなど

ただ、間違って欲しくないのは筋肉は何もしなければ衰えていきます。
基礎代謝の内訳の2割程度とはいえ、基礎代謝の低下に繋がりますし、
筋肉や筋力をつけることは機能的に身体を動かすためや、引き締まったハリのある身体になるためには必要不可欠です。

筋トレが要らないということではありません。



4. 現代の生活は交感神経が高くなりやすい⁈


交感神経は、活動時、興奮、緊張、ストレスを感じているときなどに優位になります。
たくさんのストレスにさらされている現代の生活では交感神経が優位になりがちです。
ストレスは「外側からの圧力によって、歪みが生じた状態を指し、何か身体に影響を与えるものは全てストレス」となります。

ストレスといっても身体的なストレスもあれば精神的ストレスもあります。
身体的ストレス:長時間労働、酒、タバコ、食事(食品添加物などを含む)、睡眠不足、不規則な生活、夜更かし、月経の苦痛など
精神的ストレス:仕事関係、家庭関係、人間関係、恐怖、怒り、不安など

あげればきりがないですね。
適度なストレスは必要ですが、現代の生活においては過剰にストレスを受ける(感じる)ことが多いのではないでしょうか。
心が乱れることにより自律神経は大きく影響を受けます。


5. どんな方が交感神経が高いのか?

あくまでも一例になりますが

・寝つきが悪い

・睡眠不足

・睡眠時呼吸が止まっていることがある

・いびきをかいている

・疲れが取れない、疲れやすい

・力が抜けづらい

・姿勢が悪い

・慢性的な肩こり

・慢性的な腰痛

・太りやすい

・血圧が高い

・早口

・月経不順

など

これらの症状が常にある場合は、ストレスを受け交感神経が優位になり、自律神経が乱れている可能性があります。

6. 自律神経を整える方法


今回は詳しい説明は割愛しますが交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに一番シンプルな方法は深呼吸を行うことです。

ゆっくり呼吸をすることで、副交感神経優位に繋がります。
ライトなどは瞳孔が散大(拡大)することに繋がりますので、電気消す、もしくは目を閉じて行うことをおすすめ致します。
イスに座って行ってもいいですし、寝て行う場合は、膝を立てる。
もしくは、股関節と膝を直角に曲げ、足をイスやクッションなどに上げて行ってみて下さい。

その他、デスク作業中などの普段からの姿勢に気を付ける(顔が前に出て前かがみなど)、ストレッチ、適度な運動(有酸素運動も含む)、ヨガなども有効だと言えるでしょう。
もちろん、一番はストレスの元となっている原因を取り除くのがベストだと言えます。


7. まとめ

体重(脂肪)を落とす基本原則は、消費カロリーと摂取カロリーの収支に気を遣うことで効果は徐々に出てきますが、現代の生活のおいて過剰のストレスを受け、自律神経が乱れている方がとても多いのが実際です。
そしてそれにご本人が気付いていないの多いと感じます。

運動を頑張って、食事を制限しすぎてストレスが溜まっていませんか?
それに対して理想とする効果は出ていますか?
また、体重(脂肪)は落ちてはきたけど健康状態はどうでしょうか?
姿勢は悪くなり、疲れやすく、寝つきが悪く、睡眠不足だったりしませんか?

心あたりがある方は、自律神経のバランスが崩れているかもしれません。
心と身体は繋がりセットです。

まとまりがなく長くなりましたが良かったらご参考ください。




タカダ




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